――世界に自分の輪郭が見えますか? 眠っているような未来の話。感情の抑揚に乏しい少年コノトと、 博士と老女と悪ぶった商人とあと少女。
“いつか叶う”と無心論者の魔術師は祈った。 “自由になりたい”と少女は楽園を抜け出した。 ――“私は誰”と声のないゴーレムはひた叫ぶ 魔法も神様もある世界で、それでも願うことは変わらない。